こころとからだの平和バトン その2

今日は「こころとからだの平和のバトン」の2日目です。

昨日は心身一如の話で
こころとからだは分けることのできないもので
お互いに影響を与えている
というはなしをしました。

今日は普段私が日々臨床で働きかけている
からだについてのはなしをしたいと思います。

先日ある腰痛の患者さんに施術をしている時でした。
うつ伏せの状態で痛いところに手を当てていました。
痛いところは痛くない場所と比べて
何となく『秩序が乱れている』
となぜだかわかりませんが感じました。
このように感じるのはこの時がはじめてでした。

秩序の乱れは宇宙の大原則であるエントロピーの増大(乱雑さの増大 自然の中ではすべてが秩序→無秩序の方向に進む。いいかえればすべての物は放っておくと崩壊する)を連想させ
生物はエントロピーの増大に抵っていることに直ぐに気付きました。

生物は食べ物を取り入れて
エントロピーが増える(細胞が崩壊する)前に入れ替えている。
これは『動的平衡』という考え方で、福岡伸一博士が「生物と無生物のあいだ」で解説して広く知られるようになりました。

健康な状態では
食べ物を取り入れることにより
秩序をからだに取り入れ
生命を維持しています。

しかし何らかの原因で
食べ物を取り入れただけでは
秩序を保てないことがあります。
この状態が病的な状態で
腰痛の患者さんもこの状態であったのではないか。
何らかの方法で秩序の乱れを解消しなければなりません。

その一つの方法がエネルギ療法ではないかと思います。
エネルギ療法とはなじみの薄いものではあると思いますが
氣(生命エネルギー)を働きかけ自然治癒力を高める方法です。
東洋では陰陽の氣の調和が自然の秩序を保つと考えられています。

エネルギ療法により氣の調整を行い
秩序の乱れが解消し自然治癒力が高まるのではないかと思います。

前回お話した患者さんの話は、
からだ全体の氣のバランスをとっているうちにこころの状態が回復した例です。

このような症例をみているとからだは本来持っている治癒力を高め
見方を変えれば秩序を取り戻すように働きかけ
自己の治癒能力が働きだすことができれば
自らの力で病的な状態から回復できることがわかってきます。

私はこのような経験を通して
なるべく余計なことをせず
からだの持つ能力を信じ
秩序を取り戻す方向に進むことに集中して施術しています。

後はからだが自分自身で回復する方に進んでいきます。
これはからだとともにこころにも影響を与えます。

このような能力を私はからだの知恵だと思っています。
これからも、からだの知恵が最大限働けるような施術を目指していきたいと思っています。

また、明日につづきます。

コメント


認証コード1496

コメントは管理者の承認後に表示されます。